新型救急車「C-CABIN」のコンセプト
「C-CABIN」のコンセプトは「現場から生み出す、新発想の救急車」です。
ベルリングはこれまで、現場の課題から逆算したものづくりで、業界の常識を打ち破る商品を生み出してきました。今回の開発でも、救急の現場にはどんな課題があるのか、その課題を解決するために必要な救急車は何か、ヒアリングを重ねることで突き詰め、現場のニーズに徹底的に寄り添いました。特に、女性隊員がより活躍できるように配慮した設計になっており、今までどこにもなかった新たな救急車を生み出しました。
新型救急車の特徴
ポイント①:車内スペースを拡張し、救命活動の可能性を拡大
従来は、片側からしか患者にアプローチできませんでしたが、活動スペースを大幅に拡げることで両側からのアプローチを可能にし、新しい救命活動を可能にしました。
・後部室の活動スペースを大幅に広げるため、車両右側面を拡張。
・広がった活動スペースと防振架台スライド機構により、患者へのアプローチが両側から可能に。
ポイント②:救急隊員が本当に必要とする安全性と使いやすさを追求
・天井握りパイプ
従来は走行中の揺れによる転倒や怪我のリスクがありましたが、活動範囲内全域に握りやすいパイプを設置することで、隊員の走行中の活動が安全に行えるようにしました。
・独立式メディカルシート
従来のシートベルトは走行中の揺れが大きく、救命活動に支障をきたす恐れがありましたが、180°旋回・3点式シートベルト・座面跳ね上げ機構を有した独立式メディカルシートにより、救命活動の安全と活動スペース確保の両立を実現しました。
ポイント③:電動ストレッチャーの搭載を可能にし、女性隊員の活躍の可能性を拡大
従来の救急車は耐荷重性の問題などで電動ストレッチャーの搭載がされておらず、手動ストレッチャーは隊員への負担が大きくなっていました。ベルリングは、徹底的な重量・コスト削減により、現在日本の現場で使用されているベース車への、電動ストレッチャー搭載を可能にしました。これにより、隊員のサポートはもちろん、女性隊員の活躍の可能性も広がります。
隔壁ポイント④:隔壁を設置し、空気を循環させることで、コロナウイルス対策にも配慮
新型コロナウイルスの感染防止に配慮した新たな構造を取り入れております。運転席と患者室を隔てて壁を設置することで、汚染された空気が運転席側へ流入することを防ぎ、隊員の感染を防止します。また、リアクーラーの吸気口も患者室に一体化する構造を採用し、空気の循環にも配慮することで、感染を防止します。
今後の展開
コンセプトカーを基に各消防本部へのヒアリングを重ね、さらに品質を向上させ、2021年の11月までに開発を完了、2022年の1月からの量産化を予定しています。また、量産化によって日本の医療救命活動を高度化させ、ゆくゆくは東南アジアを中心とした海外への進出を目指しております。
代表取締役CEO 飯野 塁 コメント
約1年半前にDMMにグループ入りしたと同時にスタートした救急車開発ですが、ようやくコンセプトカーを発表することができました。今回の開発は我々にとって新しい分野への挑戦であることに加え、新型コロナウイルスの拡大もあり、モノづくりの大変さを改めて痛感しました。
今回、新しい救急車・救命活動のカタチをご提案させていただきました。この発表を機に、多くの方に認知していただき、協力者が増え、様々な意見・知見で本製品を一緒に育てていただきたいと考えております。次の量産という大きな壁に向けて、コンセプトカー・メンバー・協力者で努力し、この時代において、より多くの命を救う手助けになるプロダクトの創出を目指していきます。
コンセプトカーの展示について
・期間:11/19(木)~11/22(日)10時~17時
・場所:チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com(東京・豊洲) 屋外敷地内
〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-16
新豊洲駅より 徒歩1分(ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
豊洲駅、ららぽーと豊洲より 徒歩10分(東京メトロ有楽町線)
市場前駅、豊洲市場より徒歩5分(ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
・チームラボプラネッツ公式ウェブサイト:https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
※救急車の撮影はできますが、触れたり中に入ることはできませんのでご注意下さい。
ベルリングについて
社名 :株式会社ベルリング
理念 :人に役立ち、未来をつくる。
本社 :〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-24-8 こだまファンタジアビル6F
設立 :平成23年2月7日
資本金 :1000万円
業務内容:消防用資機材及び消防関連製品の販売、防災用資機材及び防災関連製品の販売
URL :https://www.belling.co.jp/