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インタビュー

テクノロジーと ビジネスの間で DMMの最適解を導き出す。

執行役員 VPoT(Vice President of Technology)
  • 須藤 吉公

エンジニアリングの力で、
DMMのすべての事業を支える。

いまだにDMMという会社は得体が知れません(笑)。事業の数は60以上と多いし、そのひとつひとつも大きい。そんな企業だからこそITインフラ本部の役割も多岐に渡っていて、テクノロジーを扱う4つの部署が集まっています。自社のデータセンターやサーバーを担当するインフラ部。パブリッククラウドを活用して各サービスの信頼性や可用性を高めるSRE部。全社のセキュリティ関係を担当するセキュリティ部。そして、PCのキッティングや社内システムの構築を担当する情報システム部。どの部署も事業は持っていませんが、エンジニアリングでDMMの事業を支えています。

本部としてやるべきことはたくさんあります。まずはDMMが所有する大きなデータセンターを今後の強みに変えていきたい。それに、コロナ禍によって従業員の働き方も大きく変化しました。どんな社会状況でも柔軟に対応できて、なおかつ安心・安全も担保されている。そういったIT環境を構築していかなければいけないと考えています。

 

自分次第でどんなエンジニアにもなることができる。

自分たちが提供する基盤の上でどのようなサービスが動き、どのように収益に貢献しているのか。それを自分ゴトとして感じられるのは、事業会社で働くエンジニアの醍醐味のひとつです。特に60以上の事業を展開するDMMでは、事業ごとの特性もはっきり分かれています。エンジニアはそれぞれに合わせた解決策を求められるので、考えることが大好きな人にとってはとてもエキサイティングな環境です。

部署異動や社内公募も盛んで、幅広いキャリアを積めるチャンスが多いのも特徴です。わざわざ転職せずとも新しいことにチャレンジできるのは、幅広い事業を展開するDMMならでは。その一方で、「この技術のこと分かる人いない?」と社内を探すと、どこかに必ずそれに精通した専門家がいたりもする。自分次第でエンジニアとして多様なキャリアを歩めるのではないでしょうか。

 

「ナイストライ」と言われるような失敗に、
大きな学びがある。

ITインフラ本部では、従業員にできるだけ情報をオープンにすることを心がけています。なぜなら、受け身じゃなくて、自分からどんどん動いてほしいから。そのための情報はきちんと伝えるので、それを自分自身で考え、行動に移してほしいと思っています。

その結果失敗したとしても、それは「ナイストライ」です。これは僕が好きな言葉のひとつ。挑戦して失敗した人に対しては「惜しかったね」という意味でかけてあげる言葉です。これまで僕自身もたくさんも失敗してきました。でも振り返ってみると、成功より失敗からのほうが学ぶことが多い。

会社に大きな打撃を与えるような失敗は僕が事前に防ぎます。だからDMMで働くエンジニアには自分からどんどん挑戦して、失敗するタイプの方に集まってほしいですね。

 

課題を見極め、技術の真価を発揮させる。

テックサイドとビジネスサイドの良いバランスを保つのも僕の大きな役割です。エンジニアは知的好奇心が強いタイプが多く、ついつい色々な技術を試してみたくもなってしまう。その気持ちは僕もエンジニアだからとてもよく分かります。でも、あくまで技術は手段であって、目的ではありません。究極のところ、ユーザーが満足するなら、裏で動いている技術や言語はなんだっていいんです。技術ありきにならないように、そこは僕がちゃんと見極めなければいけません。

流行りのDXにしても考え方は一緒。「煩雑な業務フローを技術の力で解消したい」。そういった声はどの会社でも日常茶飯事だと思いますが、実は業務フローや組織構造そのものに問題があることが大半です。安易なツールの導入によって問題が覆い隠されてしまえば、組織のがんはさらに大きくなっていってしまうかもしれない。技術に頼る前に、まず組織として解決できることはないのか。その視点を忘れないように気をつけています。

植物が高く、大きく成長するには広い土台が必要です。ITインフラ本部としては、目的と課題を明確にした上で技術を有効活用することで、DMMの土台づくりを着実に行っていく。大企業なのにいまだにカオスを失っていないDMM。伸び代しかないこの企業で技術に何ができるのか。僕にとっても大きなチャレンジです。