「騙されない為の教科書」を制作・配布した背景
ハッシャダイソーシャルは「生まれ育った環境にかかわらず、自分の人生を自分で選択できる社会」を実現するために、全国の高校・少年院・児童養護施設など゙450校以上でキャリア教育を提供しています。近年、10代~20代の若年層をターゲットにした詐欺や悪徳商法の被害が増加しており(※2)、ハッシャダイソーシャルが実際の教育現場で10代の若者たちと接する中でも、詐欺にあいそうになった、もしくは実際に被害にあったという声を聞くことも増えています。
ハッシャダイソーシャルが独自に全国の高校生150名を対象に行ったアンケートでは、5人に1人が「詐欺や悪職商法の被害にあった」または「あいそうになった」と回答しており、そのほとんどがSNSやインターネットを介して被害にあっています。詐欺の手口はどんどん巧妙になっており、我々が想像もしないような形で、身近に危険が潜んでいます。
今、高校生が詐欺や悪徳商法に注意が必要となった背景には、「成年年齢の引き下げ」があります。成年年齢の引き下げに伴い、クレジットカードを在学中、もしくは高校卒業後すぐに作ることができ、また、スマートフォンの契約も自身だけでできるようになりました。これまでは、未成年者が親の同意を得ずに契約した場合は、原則として契約を取り消すことができましたが、18歳、19歳も成年となり未成年取消権が行使できなくなったため、契約にはこれまで以上に注意が必要です。
こうした現状を受け、少しでも若者の被害を減らしたいという想いから、若者たちが詐欺にあわない、騙されないための消費者教育プロジェクトとして、「騙されない為の教科書」を制作し、全国の高校に無料配布することとなりました。配布をご希望の教育関係者は、是非お気軽にお問い合わせください。
・HP:https://social.hassyadai.com/consumer-edu
・申し込みフォーム:https://social.hassyadai.com/consumer-edu-contact
<ハッシャダイソーシャルからのメッセージ動画>
※2:「消費者センターに寄せられたSNS関連の相談件数」
教材の内容
本教材ではトラブルリスト(※3)を参考にしながら独自の観点で皆さんに特に注意いただきたい詐欺・悪徳商法の6つについて、事例を交えながら注意点や対処法を解説しています。さらに、詐欺や悪徳商法ではないものの、トラブルが多く、正しい理解が必要なクレジットカードのリボ払いについても番外編として取り上げています。
<注意すべき7つのトピックス>
1.フィッシング詐欺
2.無料商法
3.タレント・モデル契約詐欺
4.マルチ商法
5.現金配り詐欺
6.アルバイト詐欺
7.リボ払い(番外編)
※3:「国民センター 成年年齢引き下げ後の18歳・19歳の消費者トラブル状況」
教育現場への導入実績
ハッシャダイソーシャルは、大阪府立西成高等学校で1年生210名に向け、本教材を活用して、詐欺や悪徳商法の被害にあわない、騙されないための特別講演を実施しました。
本講演を通して、詐欺被害や悪徳商法に関する正しい知識や対処法を、若者たちに教えることの重要性を再認識しました。
今後も、すでに10校での講演活動を予定しており、引き続き活動を拡大してまいります。
今後の展開
「騙されない為の教科書」について、2023年度は10万人を目標に、普及活動を進めてまいります。
そして、ゆくゆくは、日本のすべての高校3年生(約100万人)に配布することを目指します。
また、本教材の配布や講演活動以外にも、若者が詐欺や悪徳商法の被害にあわない、騙されないために貢献できることはないか、今後も検討を進めてまいります。
一般社団法人HASSYADAI socialについて
一般社団法人HASSYADAI socialは、全国の高校・少年院・児童養護施設など゙450校以上でキャリア教育を提供する団体です。「生まれ育った環境にかかわらず、自分の人生を自分で選択できる社会」を実現するために、全国の高校生向けの授業やイベント、オンラインプログラムの提供など幅広い活動を行っています。