・採用特化AIエージェント『リクルタAI』シリーズ
https://ai-recruiter.jp/
背景
少子高齢化による労働人口の減少を背景に人材不足が深刻化するなか、ジョブ型雇用への変化やテレワークの浸透により人材の流動性が高まる昨今、企業の採用活動における人材獲得競争が激化し続けています。なかでも中途採用において必要な人数を確保できなかった企業が約6割（※1）に上るなど、採用難と人手不足が経営課題のひとつとなっており、従来の採用活動の枠組みでは解決が困難な状況を生み出していると言えます。さらに、企業が求めるスキルセットの多様化や即戦力人材への需要の高まりにより、採用プロセスは複雑化の一途をたどり、結果として人事および採用担当者への業務負荷が増加。人事部門内で最も多忙とされる業務としても、約8割が「人材採用」を挙げています（※2）。
こうした状況を踏まえ、Algomatic Worksでは企業の採用活動における“精度”と”業務負荷低減”の両立を実現するべく、AIエージェントと採用担当者が協働する人事組織モデル“採用3.0（=ネオ人事部）”を掲げています。そして、生成AI時代の人事部における採用担当者の重要業務を「AIとの協働を前提とした業務設計をし、AIをマネジメントすること」「一人ひとりの候補者とより向き合うための伴走活動をすること」と定義し、その浸透を図るべく事業開発に取り組んできました。
【Algomatic Worksが考える人事組織モデルの変化】
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採用1.0：インターネットの普及以前は、情報の伝達手段も限られており、求人誌・新聞広告・大学連携などの特定チャネルへ依存度した採用活動に。採用担当者は特定チャネルに特化した業務を担当。
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採用2.0：インターネットの浸透や人材紹介業の解禁をきっかけに、採用手法も複雑かつ高度化。採用担当者は、多岐にわたるWeb広告媒体やスカウト媒体の運用、エージェントとの連携、採用管理システムの管理など幅広い業務を担当するように。
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採用3.0：生成AIのビジネス活用が始まり、採用担当者とAIが分業し協働する“ネオ人事部”へと進化。労働負荷の高い業務は人間でなくAIエージェントが行い、採用担当者は「一人ひとりの候補者とより向き合うための伴走活動」に注力することで、志向性やカルチャーフィットも含めたより高い次元での採用マッチングができるように。
採用特化型AIエージェント『リクルタAI』シリーズについて
『リクルタAI』シリーズは、採用業務のサポートに特化したAIエージェントです。AIエージェントとは、人間の代わりにタスクを実行してくれるAIベースのソフトウェアを指し、複数のツールやアプリケーションを自律的に使いこなしながら人間と協働し、安定的に成果を提供します。また、世界的なAI企業であるOpenAI社やAnthropic社によるAIエージェントの開発動向として、ブラウザを操ることでユーザーの代わりに複雑なタスクを実行すると同時に、ユーザー自身の介入も可能とするような方向での機能開発が進んでおり、AIエージェントと人間が協働するスタイルが一般化しつつあると言えます。
『リクルタAI』シリーズでは、求人募集から面接サポートまで、採用に関わるプロセスをAIエージェントが支援することで、候補者体験の向上と採用担当者の生産性向上を実現し、企業の人事部門をAIエージェントと採用担当者が協働する“ネオ人事部”へとアップデートすることを後押しします。2024年11月に、シリーズ第1弾として書類選考サポートサービス『リクルタAI 書類選考』β版の提供を開始し、大手企業を中心に導入を拡大中です。
スカウト業務特化AIエージェント『リクルタAI ダイレクト採用』β版について
『リクルタAI ダイレクト採用』β版は、候補者のリストアップとスカウトを代行し、人事と協働することでタイムリーな採用を実現する、スカウト業務に特化したAIエージェントです。
企業の採用活動の現場では、採用担当者が日々リストアップ業務やスカウト業務を行う必要があり、その膨大な業務量が企業の人事部門の共通課題となっています。実際に、スカウト業務を行う企業の約6割が「採用候補となる転職希望者を探すのに時間がかかる」、約3割が「スカウト文面を作成するのに時間がかかる」と回答しており（※3）、膨大な作業時間が負担となっていることがうかがえます。
加えて、転職希望者にとっては早朝から夜遅くまでほぼテンプレート化されたスカウトメールが無数に届き続けるケースはめずらしくなく、その結果、次から次へと新たなスカウトが届いているにも関わらず、転職希望者は自分自身の希望条件に合った求人と一層めぐり会いにくくなっていると感じられるような状況が生み出されています。
『リクルタAI ダイレクト採用』では、GPT・Claude・Geminiといった複数のLLM（大規模言語モデル）を独自に組み上げて開発したAIエージェントが採用担当者と協働し、候補者のリストアップとスカウト送付を支援します。採用企業は『リクルタAI ダイレクト採用』を導入することで、「カレンダー上で空きスケジュールを確保して待っているだけ」で、求めている候補者との面談希望を獲得することができます。
【サービス紹介動画】
【サービス特長】
- 各社の採用方針をもとにAIエージェントをカスタマイズ
利用企業の募集要項や選考基準、重要視するスキルや人物像などをもとにプロンプトを設定し、AIエージェントをカスタマイズします。各社の採用担当者が行っている業務をAIエージェントが精緻に再現できるよう、AI導入に関する知見豊富な採用コンサルタントが伴走支援します。
- 採用候補者をサーチし人材要件とのマッチ度を判断
各社の採用方針に沿った採用候補者をAIエージェントがリストアップします。採用候補者のプロフィールを匿名化した上で分析し、性別や顔写真などのアンコンシャスバイアスの要因となりやすい項目を排除しながら、企業とのマッチ度をスキルと経験の観点から判定します。
- 転職意向の温度感をもとにベストなタイミングでスカウト送付
常時稼働しているAIエージェントが、転職希望者の転職意欲やその温度感の変化をリアルタイムで捉えることで、転職希望者の関心が高まった適切なタイミングでスカウトを届けます。これにより、転職希望者にとっては、希望条件に沿った求人情報をストレスのないタイミングで受け取ることができるようになります。そして、そのスカウトをきっかけに、採用選考への応募とその先の面接に意欲的に取り組みやすくなることで、採用企業の内定率向上に寄与します。
- 採用候補者のキャリア志向とライフステージに寄り添うメッセージ
採用候補者のプロフィールや転職軸などの情報をもとに、スカウト文面をパーソナライズします。例えば、ワークライフバランスを重視する採用候補者向けにはフルリモートである点を強調し、昇給を重視している採用候補者向けには待遇面を中心に訴求するなど、一人ひとりのキャリア志向とライフステージに寄り添い、各社の特徴を伝えます。
【お客様の声】
- 合同会社DMM.com 人事部 内山 一彦 氏
「EV事業部に『リクルタAI』導入から2ヶ月という短期間で、2名の内定承諾を獲得することができました。目線合わせを兼ねたターゲッティングのすり合わせをカスタマーサクセス担当の方と丁寧に行うことで、AIスクリーニングの高い精度が担保されました。それにより、狙った採用候補者様からの返信があり、非常に効果的でした。また、フルカスタマイズの文章で送信できているので、スカウト工数の削減と手離れを実現することができています。」
- シンプレクス・ホールディングス株式会社 ヒューマン・リソーシーズディビジョン／グループヘッド 山本 佳史 氏
「本サービス導入前の半年間ほど他RPOサービスを利用していたのですが、その頃と比較すると『リクルタAI』導入後から1ヵ月強で早くも他RPOサービスと比較して約10倍のスカウト返信率となっております。結果、狙った母集団を効率的に形成することができおり、非常に前向きな手応えを得ることができています。また、『人材要件』をプロンプトに落とし込む過程を伴走支援いただく中で、言語化できているようでできていなかった曖昧な要件を抽出し具体化することができたのは、本サービス導入の副次的な成果だったと思います。採用決定に結び付けられるよう引き続き上手く活用していきたいです。」
- カバー株式会社 採用チーム マネージャー 坂本 香菜子 氏
「事業の成長のため今後も継続して積極採用を行う計画で、採用手法の幅を広げる必要がありました。また、生成AIを活用した採用も取り組めておらず、新たな施策として挑戦したいと考えていました。『リクルタAI』のAIスカウトを導入し、従来の採用担当者の品質をキープしたまま、面談数や応募数が増加できております。AIエージェントを用いたスカウトでは最初の要件定義やその後のチューニングが重要になりますが、カスタマーサクセス担当の方が迅速かつ丁寧にご対応くださり、安心してサービスを活用することができています。」
今後の展望
2025年半ば頃までをめどに、求人票作成・日程調整・面接などの各種採用課題にフォーカスした機能を、採用特化AIエージェント『リクルタAI』シリーズとして連続リリース予定です。採用活動の包括的なサポートを通して、あらゆる企業の組織力向上を実現してまいります。
※1：中途採用実態調査（リクルートワークス研究所、2023年度上半期実績、2024年度見通し 正規社員）
※2：パーソル総合研究所 「人事部大研究 －非管理職の意識調査」
※3：レバレジーズ株式会社「新卒・中途採用におけるダイレクトリクルーティングについての実態調査」
【Algomatic Worksについて】
社 名 ：株式会社Algomatic Works
所在地 ：東京都港区六本木三丁目２番１号
代表者 ：南里 勇気
設 立 ：2020年6月4日
事業内容： 生成AI技術を活用したHRサービスの開発・提供
有料職業紹介事業：13-ユ-316781
