「領域とわず、なんでもやる」規模の大小やジャンルに関係なく、未来を感じるビジネスには「ひとまず投資」するのがDMM.com流です。
本記事では、プラットフォーム事業本部(以下、PF事業本部)ペイメントサービス部の3名にインタビュー。部長の筒井拓也さん、決済スクラムチームのプロダクトオーナーを務める中谷隆志さん、ポイントスクラムチームのプロダクトオーナーを務める小谷口博光さんにお話を伺います。
ペイメントサービス部は、数あるDMM.comの商品・サービスの決済を司る、いわば肝心要の事業部。ユーザーが買い物をするフローの最後を管轄。会員数3,000万人超・毎月130億円以上が流通する巨大プラットフォームを支える基盤の改善を、日々行っています。
今後はペイメントサービス部として、売上をつくる方向性も模索中。“攻めの決済プラットフォーム”を目論むこれからの展開や、詳しい業務内容について根掘り葉掘りお伺いしました。

DMM.com全社を支える影の功労者

―エンターテイメントから教育まで、さまざまな事業を展開するDMM.com。プラットフォームの会員数は3,000万人を超えるとお伺いしました。多岐にわたるサービスを支えるPF事業本部のなかで、ペイメントサービス部はどのような業務を行っているのでしょうか?

筒井 拓也(つつい たくや)PF事業本部 ペイメントサービス部 部長
大学卒業後、インターネット広告会社でメディア運営・広告運用を担当。その後、教育システム開発会社を経て、2013年にDMM.comに入社。決済における営業業務全般を担当し、現在はペイメントサービス部の部長を担当。


筒井:DMM.comでは、動画やゲーム、通販、英会話など、ジャンルの異なる複数のサービスを共通のプラットフォーム上で提供しています。PF事業本部の役割は、たとえばこれらの様々なサービスをシームレスに利用できる会員機能を提供したり、目的の商品やサービスにユーザーを送客するために検索機能を充実させたり、ユーザーそれぞれに対するレコメンド機能を強化したりなど、プラットフォームの利便性を向上させることです。
そのなかでもペイメントサービス部は、ポイントの利用を含む決済機能を管理する部門。決済スクラムチームとポイントスクラムチーム、会計スクラムチームから構成されており、私は部長として部署全体を統括しています。今日同席している中谷は決済スクラムチームを、小谷口はポイントスクラムチームに所属しています。

―中谷さん、小谷口さんには詳しい業務内容をお伺いさせてください。

中谷 隆志(なかたに たかし)PF事業本部ペイメントサービス部 決済スクラムチーム プロダクトオーナー
2005年Slerでキャリアをスタート。2008年よりWeb系企業にてオークション、EC向けのAPIの開発・運用を担当。その後、2013年に入社したWeb系企業ではBtoC向けの決済サービスを立ち上げから運用まで従事。2015年11月DMM.comラボに入社(現DMM.com)し、課金・決済周りの開発運用を担当。2018年08月より現職。


中谷:決済スクラムチームでは、プラットフォーム上で「商品を購入する」「ポイントを購入する」という、ユーザーの方に商品をお届けする最後のフローを担当しています。

小谷口 博光(こたにぐち ひろみつ)PF事業本部ペイメントサービス部 ポイントスクラムチーム プロダクトオーナー
東京工業大学大学院博士後期課程を中退し、2001年に株式会社イースティルに入社。研究開発部にて、証券系システムの設計・開発・運用などを担当する。2014年にDMM.com Labo(現DMM.com)に入社し、ポイントシステム、セキュリティサービス、会員システム、通知システムなどを担当。2018年より現職。


小谷口:DMM.comでは支払い時に利用できる「DMMポイント」を用意しています。複数のサービスで共通して利用できるものから、特定のサービスでのみ利用できるものまで、様々なポイントを扱っており、販促活動の一環として配布したりなど、ポイントに関わる機能全般の開発を行っています。

―3つのチームでそれぞれ役割を分け、決済機能を開発しているんですね。現金払いやカード払いなど、決済手段は多々あると思います。そのなかで、DMM.com独自のポイントを開発した背景について、お伺いさせてください。

筒井:インターネット上で買い物をする際は、クレジットカードで決済することが一般的になりつつあります。とはいえ、クレジットカードを利用しない方もいますし、インターネット上でカード決済をすることに抵抗がある人も少なくありません。
そうしたユーザーに対して、クレジットカード払い以外で、手間のかからない決済手段を提供しようと考えたことがきっかけです。たとえばキャリア決済でポイントを購入し、買い物をすることも可能。多種多様な決済手段を提供することで、サービスの利便性を高めるのが私たちの使命です。

「C向けサービス」「カオスな環境」——DMM.comに入社した理由

―皆さんは、どのような経緯でDMM.comに入社されたのでしょうか。

筒井:私は大学を卒業後、インターネット広告会社でメディア運営・広告運用を担当していました。その後、教育システム開発会社にてディレクターをしていたのですが、 法人ではなく個人向けのサービスに携わりたいと思うようになりました。
また、常に新しいことに挑戦していける環境も望んでいました。この二つの軸が交差する場所が、DMM.comでした。

中谷:私は大学を卒業後、SIerでキャリアをスタートしました。3年ほど働いたタイミングで、筒井と同様に「個人向けのサービスに携わりたい」と思い、ベンチャー企業に転職し、オークション向けの決済サービスの開発と運用に従事しました。その後スタートアップ的に、少数のメンバーで決済サービスの開発からリリースまでをゼロから立ち上げています。
その次に、DMM.comに転職しました。入社の理由は「なんでもあり」な社風に惹かれたからです。大小さまざまな規模の会社を経験し、「一通りやりきった」と考えていたので、「いろんなことに挑戦できる環境」に身を置きたかったのです。

小谷口:僕はもともと証券系のスタートアップで働いていました。13年ほど勤務していたのですが、新しいことにチャレンジするため、転職先を探していたところ、DMM.comと出会ったんです。
入社理由は「いろんなことをやっている会社だった」からです。ポイントサービスのエンジニアとして入社しましたが、業務よりは、会社そのものに興味がありました。サービスが次々に立ち上がっていたタイミングで、ある意味カオスな状況に、面白さを感じたんです。

「肩書きは役割分担にすぎない」——フラットな人間関係が職場の魅力

―「新しい事業を次々に立ち上げる」「複数領域で事業を展開している」というDMM.comの文化や経営スタイルに、お三方とも興味を持たれたんですね。

中谷:「なんでもあり」な文化は、DMM.comの大きな魅力だと思います。また規模感も大きいので、現場の意見からスタートしたプロジェクトが、すぐに大きなインパクトを起こすこともある。たとえば決済フローのUXを改善して、CV率が数パーセント向上すると、数千万円単位の利益が出ることもあります。

筒井:これだけ大きな規模感で、与えられる裁量権がこれほど大きい会社は、なかなかないと思っています。「大企業だと、自分の仕事が直接的に数字に結びつかない」といった意見もありますが、そう感じたことはありません。

小谷口:DMM.comと同等の規模感で、企画から実行・運営までを現場の判断のみで行える企業は、そう多くないと思います。たとえ失敗しても、果敢に挑んだ結果なら、「うまくいかなかったね」で許してくれる寛容さも、DMM.comの魅力の一つです。

―DMM.comの魅力とは別に、ペイメントサービス部の仕事の面白さは、どのようなところにあるのでしょうか?

筒井:正直にいうと、まだまだ課題も多いです。しかし課題が多いことは、面白さと裏表の関係にあると思っています。たとえば、ペイメントサービス部独自のデータ活用。決済時のデータはたくさんありますが、現在はビックデータ部がそれらを解析し、サービスの利便性を高めたり、売上の向上に役立てています。しかし今後は、ペイメントサービス部でも積極的にデータ活用を行っていく予定です。
CTOの松本も、DMM.comの膨大なデータと機械学習を掛け合わせるだけでも、大きく売上を伸ばせる余地があると話をしています。まだ検討している最中ですが、2020年以降を目処に、本格的に動き出していく。PF事業部は、各事業部を横断してデータを取得できるのが強みなので、全社の売上を間接的に向上させていける可能性を秘めています。

―まだ実行していなくとも、今後の方針や施策がすでに見えてきているんですね。何か具体的な案はありますか?

筒井:たとえば、「パーソナライズ」が挙げられます。現在は利便性を考慮して、多種多様な決済手段を提供していますが、選択肢が多いことで、逆に不便になっているケースも想定されます。電子書籍を利用する人に合わせた決済手段があるかもしれないし、もっといえば一人ひとりのユーザーにとって最適な決済手段があるかもしれない。パーソナライズで購入導線を最適化することで、商品のCV率を向上させられるのではないかと推測しています。
その延長線上として、決済を意識する必要がないUI/UXの開発も視野に入れています。Amazonの「ワンクリック決済」がわかりやすい例ですが、何かを購入しようと思ったら、その瞬間に決済が完了するような便利さを追求していきたいです。

小谷口:DMMポイントについても効果的に販促利用するために、データ活用を進めていく予定です。ユーザーの購入を後押しするタイミングでポイントを付与したり、リテンションのためにポイントを付与しアクティブなユーザーを増やしたり、様々な戦力を検討しています。今ジョインしていただくと、そういった戦略設計にも携わっていただけると思います。

―「戦略設計に携わる」ことは、経験の浅い人であっても可能なのでしょうか?

筒井:もちろんです。DMM.comは年齢や肩書きに関係なく仕事ができる環境。それはペイメントサービス部も例外ではありません。私も部長という肩書きがありますが、ただの役割のひとつだと思っています。

ペイメントサービス部には“大企業×ベンチャー”の魅力が詰まっている

―ペイメントサービス部で活躍できる人材は、どのような方でしょうか?

中谷:一言でいえば、「ユーザーファーストな方」ですね。DMM.comの関連サービスを利用するユーザーの皆さんが、不便なく、そして安心して決済ができることを第一に考えてくれる方は活躍できると思います。
お金を扱う部門なので、一緒に働く仲間には、クオリティにこだわってほしいと思っています。たとえば金額が1円でもずれたり、引き落としはできているのに商品を購入できていなかったり、そうした不都合があると、DMM.comの信用が失墜してしまう。そのくらいの責任感を持っていてほしいです。

―「金融出身」など、活躍する人の共通項はありますか?

筒井:「金融出身だから活躍できる」といった、経歴による傾向は特にありません。むしろバックグラウンドどうこうではなく、DMMらしさを言葉にした「DMM.ESSENCE」に共感してくれる人ほど活躍できていると感じます。

中谷:ペイメントサービス部には「良いサービスをつくりたい」と願う人が多くいます。その分コミュニケーション量も多いです。「決められた範囲だけやればいい」というわけではないので、積極性を持った方と働けたら嬉しいですね。

―最後に、今後ペイメントサービス部で働くことを考えている方にメッセージをお願いします。

筒井:DMM.comのなかでも、PF事業本部は、全事業と携われることが大きな魅力です。色々な事業部と一緒に仕事をすることで、日々、様々な気付きが得られますし、なかでもペイメントサービス部は、決済を通じて、DMM.comのダイナミズムを感じられる場所です。またベンチャー企業のように与えられる裁量も大きので、年齢に関係なく、意欲的に働くことで、非常に多くのことを学べる環境だと思います。
私は入社当時「たくさんの事業を見たい」と思い、PF事業本部に参画しました。その後は数々の事業部のなかから興味を抱いた事業部に移籍しようと思っていましたが、まだまだPF事業本部でやりたいことが多く、もう随分長く在籍しています。
大きな数字を動かすことができる部署ですし、さらにここから仕掛けていくフェーズでもある。良い意味で「5年後、何をしているか分からない」ことが、DMM.comの魅力でもあります。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ門を叩いてみてください。

構成:オバラ ミツフミ(モメンタム・ホース) 編集:岡島 たくみ(モメンタム・ホース)