CTO室で働くエンジニアの野秋拓也さんは、DMM.comで働く社員の他に、“発明家”の顔を持つ凄腕エンジニアです。

野秋さんにDMM.comで働く理由を聞いたところ、「持っている技術を活かす機会に溢れている」「資金的なアセットが豊富」そして「フリースタイルに働ける」との返事が。「フリースタイルに働く」ことの真相とは…?

発明家・野秋拓也がDMMで働く理由

—— 野秋さんはDMM.comの社員として働く側、一方、ご自身で手がけた電子工作を発表されるなど、“発明家”の顔をお持ちだとお伺いしています。普段の活動について、お話を聞かせてください。

野秋 拓也(のあき たくや)CTO室 R&Dチーム 発明家 兼 VR研究室 xRエンジニア
立命館大学卒業後、新卒でDMM.comに入社。CTO室ではR&Dと新規事業提案を担当。DMMの画像配信ミドルウェアやスマートコントラクトハードウェアの研究開発、バーチャルキャラクターの事業導入など、分野を限定せず活動中。


野秋:プライベートでも、普段から気の向くままに、趣味で個人開発をしています。これまで、「焼き色を選んで焼けるトースター」や、設定した時間になると自動で銅鑼が叩かれるタイマー「ドラ鳴らす君」など、テーマは設定せず自由にプロダクトをつくってきました。

もちろん個人開発で得たアイデアのうち、事業に活かせるものがあれば、随時提案しています。たとえば、自宅用に開発したスマートロック。個人開発で得た知見を、2018年に展開していたスマートコントラクト事業に応用していました。

左:設定した時間になると、自動で銅鑼が叩かれるタイマー
右:焼き具合の写真を選択することで、パンの色目をコントロールできるトースター


—— 好きな発明に専念したくなるタイミングもあると思います。野秋さんがあえて「会社で働く理由」を教えてください。

野秋:「プロダクトやサービスがあってこそ、技術は活きる」と考えているからです。
僕は、Web領域のビジネスにおいて最も大切なのは、技術ではなくサービスだと考えています。これまでVRや声質変換、ブロックチェーンなどあらゆる技術に触れてきましたが、それら単体では「面白い」以上の魅力を持ちません。企画やサービスを実現する際、必要に迫られたときに最も輝きます。


 

—— 数ある企業の中でも、DMM.comに在籍している理由について、お伺いさせてください。

野秋:理由は大きく二つあります。まずは、「日々新しいサービスが誕生する環境がある」ということ。DMM.comには既に40を超える事業部がある上に、M&Aや新規事業立ち上げが活発なので、どんどん事業が生まれていきます。つまり、持っている技術を活かす機会に溢れている。技術者として、腕が鳴ります。

続いて、「資金的なアセットが豊富」なこと。就活をしている際、IoTサービスやハードウェア開発を行うベンチャー企業も入社先として検討していましたが、コストの面で表現が制限される大変さを実感しました。なので、お金を含めたアセット不足が原因で、せっかくの面白い技術が導入不可能となってしまう環境では働きたくなかったんです。

DMM.comは資金力に長けていて、最先端のテクノロジーを導入することにも積極的。学び多い環境で働けることに、技術者として大きなメリットを感じています。

“技術者にオイシイ環境”を使い倒す

—— 野秋さんはDMM.comで、どのようなお仕事をされているのでしょうか。

野秋:「全社のエンジニアリングを円滑化する」というミッションを掲げる、「CTO室」に所属しています。各開発現場で起こっている技術課題を解決することが役割です。

現在は16名が所属していて、「エバンジェリストチーム」と「業務支援チーム」の2つのチームに別れています。

エバンジェリストチームとは、DMM.comの技術広報の側面を担うチーム。最新の技術に詳しいメンバーや、業界で名が通っているメンバーが多く在籍しています。

業務支援チームはその名の通り、各開発現場の課題解決を専門に行うチームです。メンバー各々が得意とする技術を活かし、業務の推進をサポートしています。


 

—— 野秋さんはどちらに所属し、どのような業務を行なっているのでしょうか。

野秋:実は、僕はチームに所属していないんです。CTO・松本(松本勇気)直下のポジションで、全社のあらゆる困りごとを“フリースタイル”に解決しています。

主な業務内容は、既存事業向けの技術提案とR&Dです。研究開発によって生み出した技術をベースにモックを作成し、事業企画として提案。「既存事業で、こんな技術を使いませんか」と社内営業し、導入から開発実務の支援までをお手伝いをしています。僕の業務は、社内ではSpRT(Special Rescue Team)活動と呼ばれています。


 

—— 松本さん直下で働くか、もしくはチームに所属するかは、どのようにして決まるのでしょうか。

野秋:技術以外も支援をすることができるマルチプレイヤーである場合、あえてチームに所属しないケースがあります。

たとえば技術支援チームは、技術解決のスペシャリストです。社内の技術課題を最速で解決し、支援先が自走できる状態を最速でつくり出したら、次の支援に取り組むという、“型”を持っています。

一方僕の場合、プロダクトのモックを渡して終わる場合もあれば、企画からメンバー採用、並行してコア技術の開発、リリースまで担当することもあります。「技術以外も支援できる便利なやつ」であることが、今のポジションにつながっています。

毛色の違う事業部を“フリースタイル”に支援する松本直下のポジションに身を置けることは、DMM.comに所属するメリットの一つでもあります。


 

—— まさに、会社を使い倒していらっしゃるんですね。他にも、DMM.comに所属することで得られた知見や経験はありますか?

野秋:「事業を成長させるために、技術者としてどう貢献するか」を考える癖がつきました。この思考は、個人制作でものづくりをしているだけでは身につかなかった感覚だと思います。

新技術の導入を提案する際にも「既存の技術と接続することで、もっと事業が大きくなるのではないか」などと、稼ぐためのアイデアをシビアに考えられるようになってから、技術者としての幅が広がったように感じますね。

また、多岐にわたる事業部の課題解決に従事してきたので、技術者として一皮むけることができたと思います。趣味で開発をしていると、能動的に学ぼうとしない限り、自分の興味分野だけに偏ってしまいがちです。しかしDMM.comに入社してからは、 バラエティに富んだ課題に触れることで、専門分野を拡張しながら、新しい技術を身につけられました。

テックカンパニーの心臓部へようこそ

—— DMM.comは、2018年10月にテックカンパニーを目指すための指針「DMM TECH VISION」を発表しました。いち技術者として魅力的に感じる点を教えてください。

野秋:エンジニア・デザイナーのためのサポート制度「DMM Tech Empowerment」には、いつもお世話になっていますね。

野秋:技術書やPC機器に毎月1万円補助する「サポートTech12」や、月100ドルまで自由に使って学習可能な「AWS・GCP実弾演習場」など、技術者へのサポートが充実しているので、非常に“オイシイ”環境だと思います。

僕自身「サポートTech12」を利用して、少し高価なGPU(画像処理装置:Graphics Processing Unit)を購入しました。これまで未経験だった3Dプログラミングを勉強することができ、VRをはじめとする3Dグラフィクスを利用した新規事業を立ち上げから担当することもできています。


 

—— 技術者を支援する制度がたくさんあるんですね。今後、DMM.comに対して期待していことはありますか?

野秋:「技術力があるからこそ実現できるサービス」が、より一層増えてほしいですね。現在DMM.comには、テックリードを担う人材が集まってきています。同時に、DMM.make、3Dプリントなど、技術力があるからこそ実現できるサービスが増えてきています。こうした事例がますます増え、テックカンパニーとしてより認知を拡大していければと思っています。


 

—— 最後に、DMM.comに興味を持っている技術者の方に向け、メッセージをお願いします。

野秋:意思決定と事業化のスピードがとにかく早いDMM.comは、ものづくりが好きな開発者にとって働きがいのある環境だと思います。また僕のように、40以上の事業に携わる経験を積めるのも、魅力的なキャリアパスです。
CTO室は、特定の事業に属さないからこそ、自身のテクニカルスキルを自由に発揮できる環境です。これまで多様な技術に触れてきた開発者であれば、600名以上のエンジニアが所属するテックカンパニーの心臓部で、思う存分活躍していただけると思います。

 

構成:檜山 加奈(ポジウィル) 編集:オバラ ミツフミ(モメンタム・ホース)